「プログラミング」「英語」これで間違いなし!? 子供の想像力を破壊する「大人の常識」

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「将来立派になりたかったらちゃんとしなさい」「そんなことばっかりやってないでちゃんと勉強しなさい」など、これらの「立派」や「ちゃんと」という基準は親の頭の中にあります。暗記中心の詰込み型教育から課題解決型教育への転換が進む中、子供たちを取り巻く環境は激変しています。一方で変わらないのは親の考え方であり、20世紀的思考のままであることが一番の問題です。

「ちゃんと」が重要だった時代、それさえできれば経済も順調でした。ところが今は「ちゃんと」できればいい仕事はAIが行うので、それしかできない人間はリストラ対象の最前線に立っています。

「なるほど。じゃあ、これからはプログラミングと英語をやっておけば間違いなしね。英語教室はもう通っているからいいとして、週末近くのプログラミング教室の無料体験に申し込んでおいたから行くわよ。」という発想がもうダメです。我が子の将来を思うばかり、周りに目が行かなくなっている典型的パターン。あなたの子供は本当にプログラミングをやりたいと思っているのか?あなたは本当に子供にITエンジニアになってほしいのか?子供は興味のないことを楽しくやれると思うのか?あなたが幸せでも子供は幸せなのか?

親であるあなたが今やるべきことは子供を徹底的に観察することです。何度もやめなさいと言ったこと、怒られるのを恐れて隠れてやっていること、こどもがご飯も食べずに夢中になってやっていること、それを見極めてあげられるのは親であるあなたにしかできないこと。英語もプログラミングも一旦習わせてみるのは構いませんが、向き不向きを見極めてあげることが一番大事。

一流大学に行き一流企業に入ることが最良とされていた時代、学歴は優待パスポートの役割があって意味のあるものでした。しかし、今は「ふーん、それであなたは何ができるの?」「人と同じことしかできないの?」という時代において学歴は昔ほどの価値はありません。学歴にすがりつく人間ほど使えないというのはもはや常識。高学歴ばかりを採用して潰れた会社は沢山あります。超巨大企業の創業者達で「ちゃんと」している人は少ないと思いませんか?

「一流大学の合格実績が良いから我が子をあの高校に行かせたい」その親心は理解できますが、我が子をいい大学に入れることが目的になってませんか?手段の目的化とは正にこのこと。本来我が子のやりたい事をハイレベルに学べるところを目指すべきで、そのサポートをするのが親の務め。

「みんなが選ぶから間違いないだろう」は危険な発想であり、子供をダメにする最良の方法は大人の物差しで子供を測ること。